CADの種類を調べてみよう!(後半)

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ブログイメージ CAD

前回の記事では建築業界ではメジャーなCADソフトを紹介しました。

マスターしてしまえば就活にも困らないようなCADたちですが、一般人が図面を描くために購入するにはかなりお高いものばかりでした。

そこで後半では、図面を書きたい!デザインしたい!という一般の方でも手の届きそうなCADを紹介していこうと思います。

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Jw-CAD(ジェイダブリューキャド)

フリーの汎用CADソフトで、無償で提供されている日本を代表する国産CADで多くの企業・個人で利用されています。

2D作図専用ではありますが、基本的な機能はすべて兼ね備え、簡単な操作で正確な図面を作図することができます。

2DであればAUTO CADに引けを取らないくらいの性能です。開発者の方に感謝です。

メリット
  • フリーソフトである。*これが最大のメリットでしょうか。
  • 2D図面を描くのであれば十分な機能をもっている。
  • DXFデータ(互換ファイル)に変換ができるので他のCADへのエクスポートができる。
デメリット
  • 定期的なバージョンアップはあるものの見た目は数年前と変わっていない。
  • 当然ですが、フリーソフトのためサポートがない。
  • 2D専用なので、作成した図面からモデルを立ち上げることなどはできない。

JWCADは使っている企業も多いですし、フリーソフトで気軽に始められるのでダウンロードしておいても損はないでしょう。

ただ、個人的にはAUTO CADの操作に慣れていると右クリックの操作などで戸惑うことがあるかもしれません。

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SketchUP(スケッチアップ)

SketchUP(スケッチアップ)は、米国Trimble社が開発する建築向け3D CADです。有料版のSketchUP Proと無料版のSketchUP Webが用意されています。

2D作図に関しては不得意な部分は感じられますが、3DモデルにはCGやVR技術を活用したモデル表示機能も可能です。

CADデータは無料版でもクラウド上で保存可能となっています。

メリット
  • ツールが直感的操作で3Dモデルをが簡単に作ることが可能。
  • 豊富な拡張機能が用意されている。
  • 有料版でも比較的安価:SketchUP Pro サブスクで¥53,000円/年
デメリット
  • 2D作図が不得意。
  • 3DCADのメインソフトとして使用している企業は少ない。
  • 無料版は有料版と比べ操作感が悪く、無料版から使い方に慣れていくのは難しい。

SketchUPは始めてすぐに3Dで立ち上げることができて使っていて楽しいCADです。私が使ってきたCADの中で初めて操作が楽しいと思えたCADです。

参考書を見ながらの操作でも最後までつまずくことなくできた印象です。初心者の方でも憶えやすくおすすめです。

SketchUPは設計事務所での初期段階の検討・プレゼンで使用されているようなので学生さんも覚えて損は無いと思います。

価格や仕様などの詳しいことは公式サイトを確認してみてください。

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3Dマイホームデザイナー

その他のCADということで紹介しておきます。

誰もが知る3Dマイホームデザイナーはメガソフト株式会社からリリースされている3D国産の3Dの意匠CADとなります。

誰でも簡単に操作できるという利便性もあり、リアルで美しい3D建築モデルを簡単に作成することができます。

メリット
  • パーツを使って簡単・短時間で平面図を作成できる。
  • 平面図からすぐに3D建築モデルを作成することができる。
  • 価格は比較的安価:マイホームデザイナーPRO10で\66,000円(買切り)
メリット
  • 3D意匠CAD専用であるので建築図面としては別のCADが必要となる。
  • 曲面などの複雑な3Dモデリングはできない。
  • 詳細で個別の部分的な作図・検討ができない。

3Dマイホームデザイナーも購入経験がありますが、図面を描くというよりもパズルを組み上げていくという感覚です。

自由に曲線を描いたり詳細図面を描いて行ったりということはできません。住宅の3Dモデル作成に特化したソフトを言えます。

ただし、図面を描くスピードは最速です。私も使い始めて下の図面を参考書を見ながらですが書き上げるまでの時間は2,3日でした。

住宅メーカーに就職を希望されている学生さんは使ってみるも良いかもしれませんが、こちらはトライアル版は無いようです。一般の方が戸建てを計画する目的であれば下位バージョンが1万円台であるようです。

価格や仕様などの詳しいことは公式サイトを確認してみてください。

最後に作った3Dモデルをリアルに表現するレンダリングソフトです。

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Twinmotion(ツインモーション)

こちらはCADではありませんが、3Dモデルを写真のようにリアルに表現するのに必要なレンダリングソフトです。

ゲーム会社が販売されているということで本当に綺麗です。

しかもリアルタイムでレンダリングすることができ、都度レンダリングかける必要がないのでやり直しの時間が不要です。

Kerkythea、SU Podiumなどのレンンダリングソフトを試してみましたが、リアルタイムレンンダリンであり非商用目的であれば無償で使えるということ考えると現時点ではレンダリングソフトとしてはTwinmotion一択と言えます。

デザイン会社に就職希望の学生さんなどには試していただきたいソフトです。一般の方でも非商用であれば是非無償トライアル版を試していただきたいです。

ただし、動作環境にはご注意ください。パソコンのグラフィックの性能によるところが大きいようなのでご自身のパソコンのスペックをよく確認してから導入をしてみてください。パソコンについてはあまり詳しくはないですが、ゲーミングパソコンレベルが必要なようです。

価格や動作環境などの詳しいことは公式サイトを確認してみてください。

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まとめ

4es
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ここまでCADの種類の紹介、いかがだったでしょうか。後半ではライセンスソフトでも10万円以下、非商用であれば無料のソフト、またはフリーソフト等を紹介しました。

まずは、お試し期間のあるCAD、無料・フリーソフト等を実際に試してみて自分に合ったCADを探してみましょう。